#クソ物件オブザイヤー2018

発表・授賞式 12月12日＠全宅ツイ会館(東京)

※2018年度受賞作品ついに発表です！！

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What is the

Kuso-Bukken of the Year

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KBOY2018を楽しもう！

　我が国の不動産を取り巻く社会課題は、社会構造の変化を背景に高度化・複雑化しており、行政や不動産業者等による単独のアプローチでは解決が困難になっています。今日の山積する社会課題を解決するには、セクター（不動産業・士業・金融業・建設業・不動産テック・投資家・地主）の垣根を越えて協働し、互いのアイデアやリソースを持ち寄り、新しい発想とネットワークで社会変革＝ソーシャルイノベーション（S.I)を引き起こすことが必要です。

　私達はこのムーブメントに必要な力を以下の3点と定義しました。

クオリティを極限まで高めようとする姿勢
忖度（ソンタク）せずに真実を追求する力
物件の社会的インパクト

　『クソ物件オブザイヤー2018』では、そうしたS.Iの創出に取り組む革新的なプロジェクトを世界中から公募し、表彰します。2014年の創設以来、『クソ物件オブザイヤー』は、日本を代表する“不動産の賞典”として、世界からも高く評価されています。

　クソ物件オブザイヤーは特定の個人、企業、機関等の為のものではなく、不動産に関心を有するすべての人達のものです。

全宅ツイのグル

全宅ツイファウンダー・スルガ銀行株主

阿呆ばっかりか？

今年も不動産業界、いろいろあったな。
偽物の売主、端から払うつもりのないサブリース賃料、偽造された預金通帳。

そういう有るんか無いんか分からんようなモンに右往左往しとるの見て阿呆ちゃうか？とゲラゲラ笑ってるときにワシは気がついたんや。

今、ワシが受け取っとるお家賃も、このアパート売って現金にならんとホンマはお家賃すなわち利益ではないんや。

つまり有るんか、無いんか、わからんもんに右往左往しとる阿呆を笑ってるかしこいつもりのワシもやっぱり阿呆と違うんかと。

つまるところお前らもワシらも皆、泡沫を信じて踊る阿呆や。
おなじ阿呆なら年末のこの奇祭、楽しんだほうがええんと違うか。

そうやろう？

新庄耕

小説家・全宅ツイ名誉会員

クソ物件オブ・ザ・イヤー２０１８に寄せて

　きっかけは、私の処女作である『狭小邸宅』だった。

　それまで不動産のことなどなにひとつ知らなかった私は、取材や執筆の過程でその世界の深淵さと、そこでうごめく住人の狂気にも似た興奮を感じとり、作品発表後、住人たちがかなでる反響の大きさをうけて、こう確信するにいたった。不動産という深淵には、現代を生きる人間の業が凝縮されている、と。

　『狭小邸宅』を発表してから六年の歳月がたったいま、その判断に大きな変化はない。私自身がのぞきこまれ、いつ跡形もなく呑みこまれるともわからない危険に薄々気づきつつ、不動産という深淵をのぞきこみ、その奥底に沈んでみたい衝動をおさえきれないでいる。

　もしかしたら、この「クソ物件オブ・ザ・イヤー」は、退屈な日常と平凡な人生に堪えられない私のような病的な部外者を、深淵の内部へと適切にみちびいてくれ、己しか頼れない状況で日夜しのぎあっている狂気の住人たちに、ささやかな安息の場を与えてくれるのかもしれない。もっとも、それが彼や彼女にとって幸福なことなのかどうかは、誰にもわからないことなのだが。

新庄　耕